音声日記・継続
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音声ジャーナリングをReact Nativeアプリで始めたいエンジニアの習慣化記録

「習慣トラッカーアプリを作っているのに、自分は習慣が続いたことがない」——Bさん(32歳、フロントエンドエンジニア)がそう気づいたのは、React Nativeで個人プロジェクトを始めて3か月目のことでした。UIを設計しながら「チェックボックスをタップする達成感」「連続記録が途切れる焦り」を実装していたのに、自分のリアルな生活には習慣と呼べるものが何もなかった。この皮肉な発見が、彼の音声ジャーナリングとの出会いにつながります。

習慣トラッカーを作るエンジニアが習慣を持っていなかった理由

Bさんがアプリ開発に着手したのは、「自分が使いたいものを作る」という動機からでした。当時の彼には継続できない悩みがあり、「良いツールさえあれば続けられる」と信じていました。しかし開発を進める中で、ある事実に直面します——「ツールが良くても、行動する動機がなければ何も変わらない」ということです。

技術的な課題として、彼はまずデータモデルを設計しました。「習慣エンティティ」「記録エンティティ」「ストリーク計算ロジック」。コードの中では整然と習慣が管理されているのに、実際の自分の生活はまったく整っていませんでした。これはエンジニアにありがちな「問題をツールで解こうとする」思考パターンの典型例かもしれません。

習慣化において、ツールは手段であって目的ではありません。Bさんはアプリ開発の途中でこの事実を受け入れ、「まず自分が習慣を持つこと」に取り組んでみようと決意しました。

技術的判断が習慣設計を教えてくれた

開発の過程でBさんが下した技術的判断が、そのまま習慣設計の教訓になっていきました。

たとえば「オフライン対応」の設計です。通信環境がない場所でも記録できるように、ローカルストレージへの保存を先行させてバックグラウンドで同期する設計にしました。これは習慣でいえば「環境が悪い日でも最小限の行動ができる設計」に相当します。ネットがなくても記録できる → 体調が悪くても靴だけ履く。同じ思想です。

また「プッシュ通知のタイミング」をどう設計するかという問題では、「強制的に通知する」より「ユーザーが自分で設定した時間に届ける」方が継続率が高いというUX研究を参照しました。習慣でも同じで、外から強制されるより自分で「この時間にやる」と決める方が続きやすいのです。開発の意思決定が、そのまま自分の習慣設計の参考になっていきました。

音声ジャーナリングを「ドッグフーディング」として始めた

Bさんが音声ジャーナリングを始めたのは、アプリに音声メモ機能を追加しようとしたことがきっかけでした。「音声入力の方がテキストより続きやすい」というユーザー心理をコードに実装するために、まず自分で試してみることにしたのです。エンジニア的には「ドッグフーディング(自分でプロダクトを使う)」と呼ばれる行為です。

最初は「今日の作業ログ」として始めました。「今日はReact Navigationの設定で詰まった。Stack NavigatorとTab Navigatorの組み合わせが想定通りに動かず2時間かかった。明日はこの部分をリファクタリングする」という業務的な内容でした。でも続けていくうちに、自然と感情的な内容も混じってくるようになりました。「詰まって焦った」「解決できて嬉しかった」「今日は集中できなかった理由がわかった」。

技術的なログが、気づかないうちに自己観察の記録になっていったのです。

ビルドプロセスが習慣化について教えてくれたこと

Bさんが最終的に習慣化について学んだ最大の教訓は、アプリのビルドプロセスから来ました。Expo GoとEAS Buildを使って実機ビルドをしたとき、「環境を整えることが先で、コードはその後」という現実に直面しました。どんなに優れたコードを書いても、環境が整っていなければアプリは動きません。

習慣化も同じです。「やる気」「意志力」という「コード」より先に、「環境」を整えることが本質的な課題です。Bさんは音声ジャーナリングを続けるために、スマホのホーム画面の一番見えやすい場所にトークマネのアイコンを置きました。これだけで、毎日の記録を「意識して探さなくていい」環境になりました。

現在彼は音声ジャーナリングを6か月以上続けています。アプリの開発は今も続いていますが、「ツールを作る前に、習慣そのものと向き合う必要があった」という経験が、プロダクトの設計思想を変えました。

トークマネ編集部の見解

トークマネは、音声ジャーナリングの継続支援という観点からエンジニアの習慣化体験にも関心を持っています。「ドッグフーディング」として音声記録を始めた方が、気づかないうちに深い自己観察を続けているケースは少なくありません。技術的な思考と習慣化の設計は、実は多くの共通点を持っています。

まとめ

習慣トラッカーを作っていたエンジニアが、自分自身の習慣化に取り組む過程で見えてきたのは、ツールより設計、コードより環境、意志力より仕組みの重要性でした。音声ジャーナリングを技術的な「実験」として始めたBさんは、6か月後に「記録すること自体が楽しくなっていた」と話します。エンジニアでなくても、「自分の行動を観察する」という視点を持つだけで、習慣化のアプローチが変わります。まず小さく試して、フィードバックを得て、少しずつ改善していく——それはコードも、習慣も、同じです。

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